『宇宙刑事ギャバン』(うちゅうけいじギャバン)は、1982年(昭和57年)3月5日から1983年(昭和58年)2月25日までテレビ朝日系で毎週金曜日19時30分から20時00分に全44話が放送された、東映製作の特撮テレビ番組、およびそれに登場したヒーローの名前です。
1981年、『ウルトラシリーズ』と『仮面ライダーシリーズ』が一旦終了し、毎週放映される特撮テレビ番組は『スーパー戦隊シリーズ』(当時の『太陽戦隊サンバルカン』)だけになった。翌1982年、従来のシリーズに頼らない新しいヒーローとして開始された番組が本作である。『宇宙刑事シリーズ』三部作の第1弾であり、それを含む『メタルヒーローシリーズ』の第1弾となったらしいです。
企画当時のタイトルは「宇宙刑事Z」で、正式な設定上の武器であるレーザーZビームに名残がある。
本作の企画のきっかけは村上克司の描いた一枚のプライベートイラストから始まった。このイラストを見た東映の吉川進は本作を「『仮面ライダー』を超える単体ヒーローの創造」としているそうです。
主演には、スーパー戦隊シリーズ『バトルフィーバーJ』『電子戦隊デンジマン』で戦隊のメンバーを演じ、当時のJACでエース格の大葉健二が起用された。彼によれば本作は「スポンサーが年月をかけ温めに温めた念願の作品」であり、「テレビ局、東映のプロデューサーの方達が自分の首を賭けている作品」である。また鈴木武幸によると「過去最高の制作費を投入」した作品である。さらに鈴木によると「凶と出たら、2度と特撮の新ヒーローは生み出せないほど」の予算額だった。
大葉によるとテレビ局からスタッフに「視聴率が二桁以上行かなければ首だ」という条件が課せられる。これは本枠は『キャンディ・キャンディ』以降、主人公は女の子ばかりであり、本作は「男のヒーローでは弱すぎる!」とテレビ局から懸念されていたためで、このような状況の中で本作は成功し、平均視聴率は14.9%と前番組である『ハロー!サンディベル』の12.1%を上回った。また大葉によると「裏番組と1・2位の視聴率で戦えた」として、。最高視聴率は第24話の18.6%らしいです。
技術的には、それまで実験的に使われていた東通ecgシステムのビデオ合成がふんだんに取り入れられている。企画段階では「ギンジロー」「ギンブリッド」等のタイトル案があった。ギャバンの名の由来はフランスの俳優ジャン・ギャバンからだと言われているそうです。
後に、『東映不思議コメディーシリーズ』と呼ばれる『ロボット8ちゃん』とほぼ同時期の企画であり、共に東映特撮に新風を吹き込むことに…。
2011年10月30日、映画『海賊戦隊ゴーカイジャーVS宇宙刑事ギャバン THE MOVIE』が2012年1月21日公開を発表。ギャバンとしては初の映画デビューを果たした。映像作品においてスーパー戦隊とメタルヒーローの初のクロスオーバー作品であり、新たなギャバンの映像化は30年振りとなるそうです。
変身時に「では、蒸着プロセスをもう一度見てみよう!」というナレーションとスローモーションでの演出連続写真によるポーズ描写並び「了解!コンバットスーツ、電送シマス!」とドルギランのコンピュータが言って烈へ送信する。
そして、高い所で名乗りを上げる。また、0.05秒で蒸着できるという設定は、「銃を撃たれた次の瞬間に蒸着して、飛んでくる銃弾を手で受け止める」など、変身シーンに数多くのバリエーションを持たせることが可能になったそうです。
変身時の音楽は、『おれたち ひょうきん族』の『ひょうきん懺悔室』を思い出すのは私だけではないはずだと、横島所長が申しておりました。WWW
色々と楽しいシーンが、てんこ盛りの作品でした。

0