退院後、呼吸が楽になったのも束の間、再び苦しそうな呼吸音が。
毎日通院して注射を受けているのに、なぜ!
これがミケの運命なのかもしれません。
食欲もないので病院食の缶詰を小さな注射器(針なし)に5本詰めて
口の横から無理やり喉の奥に注入するように指示されました。
それを一度に5本も入れる・・・・一日3回。
私は強い抵抗感があるのですが、
「無理やりにでも栄養食を入れないとどんどん体力がなくなり危険」
だと。
そう指示されましたが、私の出来る範囲は一日一回まで。
嫌がるものを抑えつけて口を指で開けさせるのです。
ああ、無理やり5本なんてできません。
心を鬼にして‥と思っても中々。。。弱気な私です。
今日も注射を受けに行きましたが、その時思い切って言いました。
「私は長生きさせたいと思っていません。
死んでもいいです。
ただ、無理やりなことをして永らえさせるより
早く死んだとしてもあと少ない余命があるうちは
楽に生かせてあげたいだけです」
でも医者というものは「希望があるうちは無理なことも必要」だと。
「その道理は分かります。でも20歳にもなるミケに苦しい思いだけはさせたくないのです」
毎日の注射は傷の炎症止めと痛み止めです。今日は点滴。
確かに痛みはもう無いようですが、体力は底をついてる感じで一日寝たきり。
本当に効いてるのか、この注射。
食べさせるときは注射器で注入はもうやめて、
私の指先に少しずつ乗せてやると
ぺろぺろと何度もお代わりをしてくれるのです。
手から食べるのは甘えているからなのですが、こんな時は信用してる飼い主の手の
ぬくもりを感じることがとても大切と本に書いてありました。
ネコにも「気持ち」があるのです。

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