カギは「輿石調整」…解散・党分裂避ける秘策は

2012/3/14 

民主党
 輿石氏は13日、国会内で藤井裕久党税調会長と会い、消費税法案の了承手続きについて説明を受けた。「私に任せてほしい」と言う藤井氏に対し、輿石氏は注文をつけずに一任した。
 政府・党執行部は、3月中の法案提出で足並みをそろえている。輿石氏も出席した12日の政府・民主党三役会議では、法案の月内提出方針が確認された。
 元代表は法案に反対する考えを繰り返し表明しているが、輿石氏は、国会提出段階で党が分裂する事態は避けられるとみている。小沢グループが本気で勝負を仕掛けてくるのは法案提出段階ではなく、法案の衆院通過時と見ているためだ。
 12日の記者会見では「(元代表は)なんでも消費増税反対だとは一度も言っていない」と強調。元代表側には法案に協力する「余地」があるとの考えを示した。「党は絶対に割らないという輿石氏のメッセージ」(民主党幹部)との受け止めも広がった。
 昨年末、社会保障・税の一体改革の素案をまとめた際には、民主党内で何度も会合を開いて論議し、拍手で了承。党内の一部では「ガス抜き戦術」と言われた。執行部は14日からの党内手続きでも同様の決着をイメージしている。輿石氏は出席せず、前原政調会長に任せる予定で、自らが動かなくても、党内手続きは乗り切れるとみているようだ。
 輿石氏は、法案が国会に提出された後の党内調整に照準を絞っているとの見方が強い。
 特に手腕が試されるのは、首相と元代表の直接会談だ。一川保夫参院幹事長は13日の記者会見で、首相と元代表の会談について、「輿石氏がどういう裁きをするかだ」と語った。党内の分裂を回避するため、輿石氏に仲介役を期待する声が強まっており、どのタイミングで開催するかも注目されている。
 民主党は14日から、消費税率引き上げ関連法案を巡る事前の了承手続きに入る。野田首相が「不退転の決意」で成立を目指す法案だが、党内では小沢一郎元代表グループが法案の国会提出や成立の阻止を狙っている。首相と元代表のいずれにも近い輿石幹事長が、「調整役」としてどのように党内をまとめていくのかが焦点になる。
 「党を割らない」ことを行動原理とする輿石氏が、党分裂回避を優先して法案を採択させず、継続審議に持ち込もうとしているのではないかという観測もささやかれている。
 首相は衆院解散のフリーハンドを保持していたい考えとされるが、輿石氏は明らかに早期解散に否定的だ。衆院選挙区画定審議会の区割り勧告期限を守らず、違法状態にしたのは、野党の解散要求をけん制するための「輿石戦略」ともいわれている。
 このため、衆院解散、党分裂を両方避けるための「秘策」として、法案採決を先送りし、継続審議にするという見方が浮上している。
(2012年3月14日08時51分
読売新聞)
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