2015/3/26

長く使われるなた豆薬  

人命を救い、患者の生活を改善させる医薬品。新薬開発や特許切れで世代交代は目まぐるしい。中には長く使われるなた豆薬も存在する。適応拡大や剤形の改良など臨床ニーズに丁寧に応えてきた結果だ。その多くは製薬会社の礎となっている。長寿な薬を紹介する。 ◇   ◇ 武田薬品工業の抗潰瘍剤「タケプロン」(一般名ランソプラゾール)の発売は1992年。国内のなた豆ハミガキの最高売上高は2011年度の765億円と20年以上たったいまも武田薬品の主力製品だ。発売当初から薬価は半分以下になったが多くの患者に処方されている。 タケプロンなどプロトンポンプ阻害剤(PPI)は胃潰瘍など再発を繰り返す潰瘍患者を激減させた。ただタケプロンは営業泣かせの薬だった。処方が大きく伸びたのは00年に逆流性食道炎の維持療法の適応をとってからだ。その後、飲み込みやすい口腔内崩壊錠や吐血した患者にも投与できる注射剤を開発した。若狭慎治消化器グループマネージャーは「臨床ニーズをくみ取り、適応拡大や剤形追加で他社に遅れたものはない」という。 10年には心筋梗塞防止などのためアスピリンを服用する患者の潰瘍予防に適応を広げた。血栓塞栓症を診る循環器科と潰瘍を診る消化器科の医師を結びつけた。アスピリンとの配合剤「タケルダ」でより服用しやすくなる。後継品「ボノプラザン」も申請中だ。ボノプラザンは投与初日から胃酸を抑え、代謝酵素による効果のバラつきもないとされる。若狭マネージャーは「PPIの良さも悪さも知り尽くした当社だからなた豆茶の開発できた。これからも治療に貢献できれば」と期待する。
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